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造園 ZOUEN

植物、鉱物、風、水、光、土などの自然物を使い、
自らが培った経験と設計、施工、管理で
心地良い空間をつくり、未来へ繋げます。
木や石が持つ性質と描きたい庭のイメージを重ねながら
美的感覚を活かす仕事は
芸術作品を作り上げるような楽しさがあります。

QUESTION

この仕事をはじめたきっかけは?

幼い頃からものづくりや自然が好きで、高校の時から造園の勉強を始めました。造園といっても幅広いのですが、特に「作庭」がやりたいなと思っていました。出身地の神戸は庭が少なく、大学卒業後の就職先を探す中で、庭のある家が多く、茶の湯文化が息づく島根県松江市に興味を持ち、職業体験に来させていただいたことがきっかけです。

倉地 凛平さん (職人歴:1年目)

仕事をしていてやりがいを感じることは何ですか?

自分が剪定した木が蘇るのが一番のやりがいです。そのために植栽や剪定をする時に意識することの一つが「枝筋」です。樹木や植物の枝の配置や成長する方向などを指し、植物の健康や見た目を美しく保つ上で重要です。枝筋が通ると、風や光が入って葉がそよぎ、防病害虫にもつながります。自然と風や光が入るような形になっている野山の植物が、剪定のお手本です。

森脇 勇樹さん (職人歴:22年目)

まだ一年目ですが、高校の頃から夢だった造園の仕事ができ、先輩方に現場で教えてもらいながら、日々たくさんのやりがいを感じています。専門的な知識をベースに一人一人のセンスを活かせる、創造性の高さもこの仕事の魅力だと感じているので「こんな風にしたらもっとカッコいいかな」など考えたことがうまくいくとやりがいを感じます。

倉地 凛平さん (職人歴:1年目)

造園職人の仕事には何が必要だと思いますか?

自然と調和した美しい空間を作り出す仕事なので、芸術性や技術力が求められます。また、お客様の要望やビジョンを理解するためにはコミュニケーション能力も重要で、お客様が自分で剪定などの手入れができない部分を補ったり、思い描いたビジョンを具現化する能力も求められます。

森脇 勇樹さん (職人歴:22年目)

仕事をはじめてみて初めて知ったことは?

石の置き方で仕上がりの出来が変わることです。庭に石をあしらったり敷き詰めたりする作業のある現場で、ちょっとした石の置き方や向きで全く仕上がりの美しさが違うと感じました。石も長い年月を経て自然が作り上げるもので、植物同様、相応しい向きや置き方があるのだと気づきました。そんな「石の声」に耳を傾け、一つ一つの魅力を活かすのも造園職人の技の見せ所だと教わりました。

倉地 凛平さん (職人歴:1年目)

仕事をしていて難しいと感じることは?

植物の見た目の美しさを保つために大きさを保つことです。庭では植物が育ち過ぎないように、根を切ったり、剪定したりと定期的なメンテナンスが必要です。庭は植えてすぐに完成するのではなく、5年、10年とゆっくり時間をかけて作り上げていくため、年に1〜3回程度剪定し維持管理をしています。

森脇 勇樹さん (職人歴:22年目)

MESSAGE

  • 造園職人の仕事

    個人宅や店舗の作庭、街路樹や公園の樹木の剪定、屋上緑化など自然物を生かした、屋外空間を美しく整える専門家です。提供された設計図通りに仕上げることはもちろん、お客様のイメージに合わせて設計からすべての工程に携わることもあります。

  • 多様な技術の調和

    植栽、剪定、水景の設計、石組みの工事、竹垣の設置など多様な技術を必要とします。また植物を移植する時は、植栽基盤を診断して土壌を改良するところからスタートします。

  • 知識×創造力

    自然と調和した美しい空間を作り出すには植物の知識はもちろん、お客様とのコミュニケーションを通じて、要望やイメージを理解し、創造する力も必要です。加えて型にしばられない柔軟な発想力も重要になります。

SPECIAL THANKS

松浦造園 株式会社
島根県松江市大庭町728-6